『陰影の中の金彩』展


小雨が降る中、石川県立美術館『陰翳のなかの金彩』展へ。
昨日の最高気温が27℃。暑さに慣れてない身体では帰宅後の疲労が酷そうなので、涼しくなるのを待って本日行ってきました。5月の半ばというのに…。

展示室が薄暗く灯すなかに、ほのかに煌めく金彩の輝きが見る者の目を惹きつける。
印象に残った作品といえば三代上出喜山の『金襴手更紗小紋食籠』でした。
制作年は1972年。3種の異なる紋様が、中央から放射状に小から大へと広がっていく様はまさに超絶技巧。今ならIllustratorなどで簡単に作れるようですが、コンピューターも無い時代に計算し尽くされた構図は今もなおその技巧に惹きつけられる美しさでした。



美術館内はほぼ人がいないので、椅子に座って静かに新緑を眺められます。今の時期は見頃かも。

外に出たら雨上がりの空気に混じって新緑の香りが濃厚に立ち上がっていた…。